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よい道具は料理の腕をそっと上げてくれる

くまざわえみ

料理研究家 有元葉子さんプロデュースの「揚げ鍋」を買った

普段の料理に油を使わない私が専用の鍋を買いたくなったのは、出かけた先で食べたトンカツを家でも再現したいと思ったから

専用の鍋がなくても、厚手の鍋やフライパンで揚げることはできる。けれども私は元々料理が得意ではなくて、揚げ加減もイマイチ

家での揚げ物や天ぷらは同居の義母任せだったから、上手に揚げられるキッカケがほしかったのかもしれない

使いやすさや見た目の好み、値段との兼ね合い、買う前にリサーチする中で飛び込んできたのが

よい道具は料理の腕をそっと上げてくれる
有元さんのこの言葉だった

新しいものを使う楽しみ、ワクワクしながら作る料理は、きっといつもよりも美味しいはず!ということで揚げたてのカツに、はじめて作ったゆず味噌を添えたら「お店が開けるんじゃないか」という言葉が出るくらい好評だった

家で食べる楽しみがまたひとつ増えて、自分の作る料理にも自信がついた。こんな風に言葉ひとつで毎日があっさり変わることもある

影響されすぎず、斜めに見すぎず柔軟な自分でいたい

有元さんの料理本との出会いは30年以上前。母が好きで持っていた本を一人暮らしした時に私も買いました

材料の少ないレシピしか作らなかったけれど、料理本の中で紹介されている暮らしぶりに憧れたものです

レシピ本に頼らずに作ることが増えた今も、大好きな数冊は手元に残っているし、有元さんのエッセイを読むだけで料理に向き合う気持ちがシャンとするから不思議です

憧れの人に影響されるってきっとこういうことなんでしょうね

ABOUT ME
くまざわえみ
くまざわえみ
食と暮らしのコーディネーター
1973年9月生まれ
A型に見られるO型、利き脳は感覚派の右右タイプ

発達凸凹・不登校の11歳息子と夫、義母と柴犬ハナの4人+1匹家族 横浜の北部で暮らす

料理や暮らしがテーマのドラマや映画、エッセイ、小説に触れる時間をこよなく愛す
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